フロントフォークの種類について
整備担当 伊藤です!
KTMブランドにはオンロードモデル、オフロードモデルのすべての車両にWPサスペンションが装着されています。
今回はWPサスペンションのフロントフォークの種類について少し解説していきます。
専門用語がよくわからない!という方はまず前回のブログを読んでいただけると理解しやすいかもしれません。
前回のブログ → サスペンションの専門用語について...
WPサスペンションのフロントフォークは大きく分けると3種類あります。
① APEX
② EXPLORE
③ XACT
① APEX
主にオンロードモデルに装着されているフロントフォークです。
電子制御のサスペンションもあり、1290 SUPER DUKE R EVO や1290 SUPER ADVENTURE Sにはセミアクティブサスペンションが搭載されています。
② EXPLORE
主にオフロード走行を目的とした車両に装着されているフロントフォークです。
オンロードモデルの890 ADVENTURE Rや690 ENDURO Rに装着されています。
また、2023モデルまでのエンデューロモデルに装着されていたフロントフォークです。
2024モデルからはクローズドカートリッジになったため、エンデューロモデルもXACTとなりました。
③ XACT
主にモトクロス、クロスカントリーモデルに装着されているフロントフォークです。
特徴としてはクローズドカートリッジでエアスプリングとなっています。
下の写真のように右側のフォークが減衰調整の役割で、左側がスプリングの役割です。
右側のトップキャップがコンプレッションの減衰調整ができ、ボトム側でリバウンドの減衰調整ができるようになっています。
左側のトップキャップにはエアスプリングのエア圧を調整するためのエアバルブがあり、ここにエアポンプを接続してエア圧を調整します。
2024モデルのエンデューロモデル、クロスカントリーモデルはXACTです。
しかし、エアサスペンションではなく通常のスプリングが左右のフォークに入っていて、左右が同じ役割をするクローズドカートリッジになっています。ですので、体重に合わせてソフトスプリングに交換しないとしっかりとフロントフォークが動いてくれません。
少しややこしい表記となりましたね...
前回のサスペンションの解説でも紹介しておりますので、用語がよくわからない!という方はまず前回のブログを読んでいただけると理解しやすいかもしれません。
前回のブログ → サスペンションの専門用語について...
下の画像を見て頂くとわかると思いますが、先ほどのエアサスペンションと違い、左側のトップキャップにエアバルブがありませんね。
このようにWPサスペンションはモデルによって名称が変わります。
フロントフォークをよく見てみるとWPステッカーの近くに今回紹介させて頂いた名称があります。さらに、オフロードモデルになるとOCやCC、CVなどの表示があります。
OC オープンカートリッジ
CC クローズドカートリッジ
CV コーンバルブ
フロントフォークデカールを見ることで各モデル名がわかり、どういうところに適したサスペンションなのかがわかるようになります。
次回はリヤサスペンションの種類について書いていこうと思います。
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